札札(読み)さっさつ

精選版 日本国語大辞典 「札札」の意味・読み・例文・類語

さっ‐さつ【札札】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. (はた)を織る音、虫の鳴く声などを表わす語。
    1. [初出の実例]「色冷蒼蒼盈砌月 声寒札札繞床虫」(出典本朝文粋(1060頃)一二・秋夜書懐〈藤原衆海〉)
    2. [その他の文献]〔古詩十九首‐其一〇〕
  3. さっさつ(颯颯)
    1. [初出の実例]「風の声札々として夜の恨長し」(出典:海道記(1223頃)蒲原より木瀬川)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「札札」の読み・字形・画数・意味

【札札】さつさつ

の声。鋤きかえす音。また、機を織る音。〔文選古詩十九首、十〕纖纖(せんせん)として素手(ぬ)きんで 札札として杼(きじよ)を弄す 日、(あや)をさず 泣涕、零(お)つること雨の如し

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