朴平意(読み)ぼく へいい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「朴平意」の解説

朴平意 ぼく-へいい

1560-1624 朝鮮王朝陶工
明宗15年生まれ。文禄(ぶんろく)・慶長の役後,島津義弘にしたがって渡来し,薩摩(さつま)(鹿児島県)日置郡串木野に開窯。慶長8年ごろ同郡苗代川に移住,のち良質の白陶土を発見して白薩摩を創製した。苗代川村初代の庄屋。薩摩苗代川焼の祖。寛永元年5月1日死去。65歳。日本名は清右衛門,興用。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の朴平意の言及

【薩摩焼】より

…この窯からは寛文6年(1666)銘の染付の陶片が出土している。民窯としては,帰化陶工の朴平意がきずいた苗代川(なえしろがわ)窯が東市来町にあり,やはり白釉と黒釉をつかって日常雑具をおもに焼造した。1786年(天明6)になると平佐郷の領主北郷久陣(ほんごうひさつら)の家臣伊地知団右衛門が有田から陶工をまねいて平佐窯をおこし,はじめて磁器を焼き,磁胎にべっこう調の三彩釉をかけた平佐三彩は海外でも人気を博した。…

※「朴平意」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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