杉形(読み)スギナリ

精選版 日本国語大辞典 「杉形」の意味・読み・例文・類語

すぎ‐なり【杉形・杉状】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 杉の木のそびえたような形。上がとがり、左右がしだいに張り広がった形。金字形。すぎばえ。
    1. [初出の実例]「杉なりの檜木御所望之間、致進上候了」(出典言継卿記‐天文六年(1537)二月四日)
    2. 「右のまんぢうを買て盆へ杉形(スギナリ)に積上げ」(出典:咄本・気のくすり(1779)饅頭)
  3. 陣立(じんだて)の名称。前隊に足軽を鉾形(ほこがた)に並べ、その後ろに武者を配したもの。ほこや。
    1. [初出の実例]「吉成勘助、しもむら市の丞などこそ、杉(スキ)なりに懸て鑓をあはせたると申ける」(出典:信長記(1622)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む