杉浦正一郎(読み)スギウラ ショウイチロウ

20世紀日本人名事典 「杉浦正一郎」の解説

杉浦 正一郎
スギウラ ショウイチロウ

昭和期の俳文学者



生年
明治44(1911)年2月9日

没年
昭和32(1957)年2月23日

出生地
兵庫県神戸市山手

学歴〔年〕
東京帝大文学部国文科〔昭和9年〕卒

学位〔年〕
文学博士

経歴
大阪高校在学中、保田与重郎、竹内好らと同人誌「炫火」「コギト創刊に参加。昭和9年天理高等女学校教諭。潁原退蔵師事、板本「貝おほひ」、曽良の「奥の細道随行日記」および曽良本「おくのほそ道」などを発見。また天理図書館綿屋文庫の創設、同文庫連歌俳諧書目を刊行するなど、書誌学的な業績を上げた。戦後23年北海道大学助教授、25年九州大学に転じ、28年教授。俳文学会結成委員で活躍、福岡県文化財専門委員も務めた。編著書「伊丹風俳諧全集」「校註奥の細道」「芭蕉をめぐる人々」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杉浦正一郎」の解説

杉浦正一郎 すぎうら-しょういちろう

1911-1957 昭和時代の国文学者,俳人
明治44年2月9日生まれ。潁原退蔵(えばら-たいぞう)らに師事。天理図書館綿屋文庫(俳書)の創設にかかわり,松尾芭蕉(ばしょう)の「貝おほひ」や曾良(そら)本「おくのほそ道」の解読などに成果をあげた。昭和28年九大教授。昭和32年2月23日死去。46歳。兵庫県出身。東京帝大卒。著作に「芭蕉研究」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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