精選版 日本国語大辞典 「曾良」の意味・読み・例文・類語 そら【曾良】 江戸前期の俳人。信濃国の人。本名岩波庄右衛門正字(まさたか)。通称河合惣五郎。伊勢の長島藩に仕えたが、致仕して江戸で神道・歌学などを修め、貞享二年(一六八五)ごろから芭蕉に師事。師の「鹿島紀行」「奥の細道」の旅に随行した。主著「曾良旅日記」。慶安二~宝永七年(一六四九‐一七一〇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「曾良」の意味・わかりやすい解説 曾良 (そら)生没年:1649-1710(慶安2-宝永7) 江戸前期の俳人。姓は岩波,名は正字(まさたか),通称は庄右衛門。《おくのほそ道》には河合惣五郎という名を記す。信濃国上諏訪の人。若くして伊勢長島藩に仕える。延宝年間(1673-81)に江戸に出,1683年(天和3)夏ころ芭蕉に入門。85年(貞享2)秋ころ致仕し,深川に住んだ。87年の“鹿島詣”,89年(元禄2)の“おくのほそ道”の旅で芭蕉に随行した。また,吉川惟足に神道を学んだともいう。巡回使に従って旅の途中,壱岐勝本で客死。〈なつかしや奈良の隣の一時雨(ひとしぐれ)〉(《猿蓑》)。執筆者:桜井 武次郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報