ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「李希烈」の意味・わかりやすい解説
李希烈
りきれつ
Li Xi-lie; Li Hsi-lieh
[没]貞元2(786)
中国,唐中期の節度使。遼西 (北京市) の人。安史の乱に際し,一兵士から淮西節度使李忠臣に従って戦功を立て,やがて李忠臣を追出して節度使となった。建中2 (781) 年,両税法の成立で徴税の中央集権化に反対して,魏博,成徳,平盧の強大な3藩鎮が反乱を起すと,初め討伐に向ったが,反乱側に通じ,建興王天下都元帥と自称した。やがて 汴 (べん) 州 (河南省開封市) を占領,帝位につき,国を大楚と称し,他藩鎮の崩壊後もひとり抵抗を続け,唐の使者顔真卿を殺害したりしたが,部将に毒殺された。
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