村本三五郎(読み)むらもと さんごろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「村本三五郎」の解説

村本三五郎 むらもと-さんごろう

1736-1820 江戸時代中期-後期の殖産家。
元文元年生まれ。周防(すおう)(山口県)岩国の人。綿作の先進各地をたずねて栽培法を研究し,寛政のころ備中(びっちゅう)(岡山県)玉島の法を郷里につたえた。これにより特産の岩国綿がおこる。ハス栽培なども普及させて名産とした。文政3年1月4日死去。85歳。

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朝日日本歴史人物事典 「村本三五郎」の解説

村本三五郎

没年:文政3.1.4(1820.2.17)
生年:元文1(1736)
江戸後期の岩国藩豪農。畿内瀬戸内諸国で棉の栽培方法を学び,備中国(岡山県)玉島で岩国領に適した棉の種を入手して帰り,領内の村々に棉作を普及させ双子縞の綿織物柳井縞の技法とともに岩国木綿の名声を高めた。<参考文献>『岩国市史』上

(小川国治)

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