杖履(読み)じょうり

精選版 日本国語大辞典 「杖履」の意味・読み・例文・類語

じょう‐りヂャウ‥【杖履】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つえと、はきもの。転じて、外出に必要な道具
    1. [初出の実例]「杖履相従両侍童、酒瓢茗盌対残紅」(出典新編覆醤集(1676)二・漫成)
    2. [その他の文献]〔韓愈‐正議大夫尚書左丞孔公墓誌銘〕
  3. ( が尊長者の持物であるところから ) 尊長者を敬っていう語。
    1. [初出の実例]「杖履万福、康健春を迎ふ」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)五)
    2. [その他の文献]〔李商隠‐贈華陽宋真人兼寄清都劉先生詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「杖履」の読み・字形・画数・意味

【杖履】じようり

杖ときもの。老人礼遇として、宮中で用いることを特に許される。

字通「杖」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android