来民うちわ(読み)くたみうちわ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「来民うちわ」の解説

来民うちわ[団扇・扇子]
くたみうちわ

九州・沖縄地方、熊本県の地域ブランド。
山鹿市で製作されている。来民うちわは、山鹿市鹿本町来民でつくられ、京都や香川丸亀とともに三大産地といわれてきた。1600(慶長5)年、丸亀の旅僧が一宿の謝礼として、うちわの製法を伝授したのが始まりといわれる。また、和紙と竹という資材に恵まれていたことから17世紀半ばに細川藩主・細川忠利が奨励したともいわれている。熊本県伝統工芸品

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

世界大百科事典(旧版)内の来民うちわの言及

【鹿本[町]】より

…基幹産業は農業で,米,プリンスメロン,菊の生産が盛ん。来民うちわとして知られる渋うちわ製造は江戸時代以来の歴史をもち,伝統的な手づくりの製法は今も受け継がれている。【松橋 公治】。…

※「来民うちわ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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