東カザフスタン州(読み)ひがしカザフスタン(英語表記)Vostochno-Kazakhstan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東カザフスタン州」の意味・わかりやすい解説

東カザフスタン〔州〕
ひがしカザフスタン
Vostochno-Kazakhstan

カザフスタン最東部の州。州都オスケメンアルタイ山地南西部にあって,大部分山地からなり,北西部に平野が開ける。イルトゥイシ川上流域に属する。 1997年西隣のセミパラーチンスク州と統合。厳しい大陸性気候で,年降水量は 250~380mm,南部のザイサン湖周辺では 130mm以下になる。北東部は針葉樹林帯,南部は半砂漠地帯に属する。亜鉛,鉛,銅,金,銀など非鉄金属の埋蔵量が多く,これらの採掘・精錬業が発達している。そのほか鉱山機械,食品,建設資材などの工業がある。農業はコムギ (小麦) ,オオムギ (大麦) ,ヒマワリ,果樹栽培のほか,畜産,養蜂狩猟などが行なわれる。州内交通はイルトゥイシ川の水運とオスケメンから放射状に延びる鉄道,ハイウェーによる。面積 28万 3300km2。人口 150万 4300 (2001推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android