東カリブ諸国機構(読み)ひがしカリブしょこくきこう(英語表記)Organization of Eastern Caribbean States; OECS

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東カリブ諸国機構」の意味・わかりやすい解説

東カリブ諸国機構
ひがしカリブしょこくきこう
Organization of Eastern Caribbean States; OECS

1981年7月に設立された東カリブ海諸国の地域協力機構。カリブ共同体 CARICOMの下部的組織で,CARICOM加盟国のうち,バルバドストリニダード・トバゴを除く小アンティル諸島島嶼国で構成されている。その目的は,(1) CARICOMならびに国際連合との関係に留意しつつ,東カリブ海諸国の協力を促進する。(2) 統一と連帯を促進し,領土主権と独立を擁護する。(3) 各機構国の義務と責任の遂行を援助する。(4) 外交政策を調整する,などである。事務局はセントルシアカストリーズに置かれている。1983年のアメリカ軍によるグレナダ侵攻以後,当機構の重要性が認識された。2011年1月,アンティグア・バーブーダ,グレナダ,セントキッツ・ネビスセントビンセント,セントルシア,ドミニカ国の加盟 6ヵ国による経済統合が始動した。

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