東上分一番所跡(読み)とうじようぶいちばんしよあと

日本歴史地名大系 「東上分一番所跡」の解説

東上分一番所跡
とうじようぶいちばんしよあと

[現在地名]一宮町東上

豊川べり右岸にあり、敷地は一反七畝六歩。門外に高札を立て、建物には突棒・刺股・袖がらみを備え、白洲も設けられており、小型の関所の構えであった。同様の川番所は、天竜てんりゆう川筋鹿島かしま(現静岡県)、矢作川筋の細川ほそかわ(現岡崎市)にも設けられていた。

御番所御直取立御請負年限取調帳に「寛永廿年未年、鈴木八右衛門様御代官之節より御運上場に相成、万治三年子年迄十八年之内御直取立ニ而(中略)寛文元年丑年より御請負ニ相成申候」とあるような経過で、豊川を上下する貨物に税金を課する目的で置かれ、併せて通行人の取締りにもあたった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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