東京層(読み)とうきょうそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東京層」の意味・わかりやすい解説

東京層
とうきょうそう

東京・山手(やまのて)台地王子段丘崖(がい)に露出する貝化石に富む砂泥を主とする海成の上部更新統に対して、地質学者矢部長克(ひさかつ)が1911年(明治44)に命名した地層。その地層の上位には、順に山手黄褐色砂礫(されき)層(武蔵野(むさしの)砂礫層)、板橋白色粘土層、武蔵野ローム層などがのる。本層は、挟在する礫層により上下に区分され、上部東京層は下末吉層に相当するとされている。

[伊藤谷生・村田明広]

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関連語 邦彦 遠藤

最新 地学事典 「東京層」の解説

とうきょうそう
東京層

Tokyo Formation

東京都東部,山ノ手台地に分布する海成上部更新統。矢部長克(1911)命名。都内の王子,田端品川,成増などに分布する海生貝化石を含む地層の総称であった。テフラに基づき下総台地木下層,上泉層,藪層などに相当することが確認された(納谷ほか,2021)。渋谷区代々木公園コアにおいて,基底に礫層をもつ谷を埋積する泥層・砂層が,MIS5.5(MIS6〜MIS5.5)の下末吉層に相当するものとして再定義された(中澤ほか,2020)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東京層」の意味・わかりやすい解説

東京層
とうきょうそう

東京地方東部の丘陵および地下に分布する更新世 (洪積世) 後期海成層。砂礫層や泥層から成り,貝化石を多く産し,ナウマンゾウも産出した。 1911年矢部長克が王子の貝層に対し用いたのが始り。

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