東今宿村(読み)ひがしいまじゆくむら

日本歴史地名大系 「東今宿村」の解説

東今宿村
ひがしいまじゆくむら

[現在地名]姫路市今宿・東今宿一丁目・同三―六丁目・南今宿みなみいまじゆく神子岡前みこおかまえ一丁目・南車崎みなみくるまざき一―二丁目

飾西しきさい郡に所属。山畑やまはた新田の西に位置する。東の姫路城下からの山陽道が東西に走り、西の西今宿村に向かう。中世に付近一帯は今宿と称された。その名の由来は、古代山陽道の草上くさのかみ駅が衰えた跡に、新たに宿ができたことにちなむという。「源平盛衰記」第三三巻によると、寿永二年(一一八三)閏一〇月四日に木曾義仲が都を出て播磨路の「今宿」に到着している。「太平記」巻四(備後三郎高徳事付呉越軍事)には、元弘二年(一三三二)後醍醐天皇が隠岐国に配流された際、児島高徳の天皇救出計画を察知した一行は「播磨ノ今宿」より山陰道をとったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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