東仙寺(読み)とうせんじ

日本歴史地名大系 「東仙寺」の解説

東仙寺
とうせんじ

[現在地名]新宮市新宮

王子神社の南西にある。明治二九年(一八九六)までは現新宮市薬師やくし町にあったが、同年の火災で焼失したため、翌三〇年現在地に再興された。高野山真言宗で、丹鶴山薬師院と号し、本尊薬師如来鶴原たづはら薬師ともいった。寺伝によれば弘仁七年(八一六)空海開基という。しかし「続風土記」には大治五年(一一三〇)源為義の女丹鶴姫(立田腹女房・鳥居禅尼)が開基となって丹鶴たんかく(城山)建立、慶長六年(一六〇一)浅野忠吉が丹鶴山に築城するに際し薬師町に移建したとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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