東坡肉(読み)トンポーロー

デジタル大辞泉 「東坡肉」の意味・読み・例文・類語

トンポーロー【東坡肉】

《〈中国語〉》中国料理の一。豚のバラ肉を大きな角切りにし、醤油・酒などでじっくり煮込んだもの。宋代の詩人蘇東坡そとうば蘇軾そしょく)が好み、得意料理にしたという。豚の角煮

とうば‐にく【東×坡肉】

トンポーロー

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精選版 日本国語大辞典 「東坡肉」の意味・読み・例文・類語

とうば‐にく【東坡肉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 中国北宋の詩人蘇東坡(蘇軾)が好んだと伝えられるところから ) 中国料理の一つ。豚のばら肉をゆでてから油で揚げ、たれとともに蒸したもの。東坡煮。トンポーロー。
    1. [初出の実例]「僕の家のは支那人直伝の東坡肉(トウバニク)と云のだ」(出典食道楽‐春(1903)〈村井弦斎一一)

トンポーロー【東坡肉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 中国語から ) =とうばにく(東坡肉)

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「東坡肉」の解説

トンポーロウ【東坡肉 (中国)】

中国料理(上海料理)の一つ。豚ばら肉の角煮。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の東坡肉の言及

【イノシシ(猪)】より

…ネギをいれてなべ煮するのが一般的な食べ方だったが,羽倉外記(簡堂)はその著《饌書(せんしよ)》(1844)の中で,東坡煮(とうばに)にするのがもっともよいと述べている。東坡煮は東坡肉(トンポーロウ)ともいい,蘇東坡が好んだという角煮である。【鈴木 晋一】。…

【豚肉】より

…日本を代表する洋風肉料理の〈とんかつ〉(カツレツ)は,ヒレ,ロースを最もよしとするが,かたロースやもも肉を用いることも多い。東坡肉(トンポーロー)(東坡煮(とうばに),豚の角煮ともいう)はばら肉の塊をゆでてから油で揚げ,これを厚く切ってしょうゆ,砂糖,八角(はつかく),サンショウなどを合わせた汁を注ぎ,容器のまま強火で肉がとろりとなるまで蒸す。簡単につくる場合は,角切りにした肉を蒸すかゆでるかした後,しょうゆその他の調味料,香辛料を加えて長時間弱火で煮込む。…

※「東坡肉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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