日本歴史地名大系 「東山寺村」の解説 東山寺村ひがしやまでらむら 静岡県:庵原郡由比町東山寺村[現在地名]由比町東山寺由比宿の北に位置する山間の村。慶長八年(一六〇三)の井出正次年貢請取状(由比家文書)に「東山寺」とみえ、年貢は六四石余。元禄郷帳によると高一六三石余。領主の変遷は由比宿に同じ。元禄七年(一六九四)同宿の加宿となった(「由比町加宿帳」由比家文書)。東山寺とは真言宗隆覚(りゆうかく)寺のことで(純円独妙開版縁起)、小字に大門(だいもん)・鐘平(かねだいら)があり、現在大門に山寺の遺構である薬師堂一宇が残る。薬師堂裏手(北側)に氏神の東山(ひがしやま)神社がある。薬師堂に所蔵されていた純円独妙経版木は町屋原(まちやばら)村桃源寺の中興開山耽源の手になるもので、開版縁起によれば寛永一三年(一六三六)奉納された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by