東市場村(読み)といちばむら

日本歴史地名大系 「東市場村」の解説

東市場村
といちばむら

[現在地名]小浜市東市場

松永まつなが谷西側入口に位置し、東西丹後街道が通る。西は松永川を境に国分こくぶ村と接し、北はきた川右岸を越えて半円形状に野木のぎ(現遠敷郡上中町)へ入込み、両村の境は北川に沿っていたものらしく、かつては北川が北へ蛇行していたことを示す。地名は室町初期に遠敷おにゆう市庭の東に市場が開かれたことによると伝え、文明三年(一四七一)九月二〇日付の明通寺寄進札に「東市場」と現表記でみえる。鎌倉時代は松永保に属した。近世には東市場・上野うえの四分一しぶいち三分一さんぶいち門前もんぜん池河内いけのこうち平野ひらのの諸村を松永組と称した(須田家文書)

正保郷帳によれば田方四一二石余・畠方三一石余。


東市場村
ひがしいちばむら

[現在地名]池田市天神てんじん一―二丁目・荘園そうえん二丁目・豊島北とよしまきた二丁目・石橋いしばし一―二丁目

西市場村の東に位置し、村の東部から南にかけ湾曲しつつ箕面みのお川が南西流する。地名は中世の定期市に由来すると考えられるが、史料上の確認は得られていない。慶長一〇年(一六〇五)摂津国絵図に村名がみえ、元和年間(一六一五―二四)以降麻田藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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