日本歴史地名大系 「東猪谷関所跡」の解説 東猪谷関所跡ひがしいのたにせきしよあと 富山県:上新川郡大沢野町猪谷村東猪谷関所跡[現在地名]大沢野町猪谷飛騨との国境に置かれた加賀藩の関所で、西の対岸には富山藩の西猪谷関所があった。文禄三年(一五九四)正月二五日の前田利家印判状(谷井家文書)に「新川より猪谷口へ越候八木并荷物之事」とみえ、米や荷物が飛騨へ運ばれている。飛騨国では天正一四年(一五八六)金森氏の時に国境三一ヵ所に口留番所を置いたといわれるので、当地の関所も同じ頃に置かれたと思われる。関所は約六〇坪の番所を中心に、山手は坂野から川手は尾野部という所まで柵を張りめぐらし、林・内藤・八崎・小森の四氏が詰め、常備の武具として鉄砲五・鎗五があり、足軽番人五人がいた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by