東西ドイツ首相会談(読み)とうざいドイツしゅしょうかいだん(英語表記)Gespräch zwischen dem Bundeskanzler der BRD und dem Vorsitzenden des Ministerrats der DDR

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東西ドイツ首相会談」の意味・わかりやすい解説

東西ドイツ首相会談
とうざいドイツしゅしょうかいだん
Gespräch zwischen dem Bundeskanzler der BRD und dem Vorsitzenden des Ministerrats der DDR

1970年に東ドイツの W.シュトフ首相と西ドイツの W.ブラント首相との間で行われた会談。第1回は3月 19日東ドイツのエルフルトで,第2回は5月 21日西ドイツのカッセルで開かれた。第1回会談では,シュトフ首相が国際法にのっとった東ドイツ承認を中心に7項目を提案,これに対し,ブラント首相は「両ドイツ国家は互いに独立した国家であるが,外国ではない」とする「1民族2国家論」で応酬,話合いは平行線をたどった。第2回会談では,西ドイツが条約にのっとった関係樹立,武力不行使など 20項目を提案したが,東ドイツはその立場を譲らず,会談は打切られた。なおその後両ドイツ間で交渉が行われた結果,72年 12月 21日に東西ドイツ基本条約正式調印され,事実上「1民族2国家」が承認された。

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