東面(読み)ヒンガシオモテ

デジタル大辞泉 「東面」の意味・読み・例文・類語

ひんがし‐おもて【東面】

東に向いた方。東側。また、東側の部屋。ひがしおもて。
御帳の―の御座おましの端に据ゑつ」〈・若菜下〉

とう‐めん【東面】

[名](スル)東側に面すること。また、東側に面した方。

ひがし‐おもて【東面】

東に向いている方。とうめん
東側の部屋。

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精選版 日本国語大辞典 「東面」の意味・読み・例文・類語

ひんがし‐おもて【東面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 東に向かった方。東側。ひがしおもて。
    1. [初出の実例]「帳のひむがしおもてに添ひ臥し給へるぞ、宮ならむかし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)澪標)
  3. 寝殿造り建物で、東側に位置するへや。東側の正式なへや。ひがしおもて。
    1. [初出の実例]「ひんがしおもての朝日のけ、いとくるしければ」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)

とう‐めん【東面】

  1. 〘 名詞 〙 東方に面すること。東の方を向くこと。また、東に面した方。ひがしおもて。
    1. [初出の実例]「馬台の東面の遠山の路、賓閣の南頭の明月の池〈藤原伊周〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)下)
    2. [その他の文献]〔孟子‐滕文公・下〕

ひがし‐おもて【東面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 東の方角。東に向いている方。東向き
    1. [初出の実例]「東面の小門よりいらせ給へ」(出典:平家物語(13C前)五)
  3. 東側の部屋。

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