松原喜代松(読み)まつばらきよまつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「松原喜代松」の意味・わかりやすい解説

松原喜代松
まつばらきよまつ
(1907―1968)

魚類学者。兵庫県に生まれる。1929年(昭和4)に農林省水産講習所を卒業、同所で魚類を研究し、1943年に同所教授、1947年(昭和22)に京都大学農学部教授となる。魚類の分類形質として骨格系などの内部形態重視、日本産の全種にわたる検索を完成したことが特筆される。『魚類の形態と検索』『動物系統分類学(魚類)』『魚類学』などの著作がある。

落合 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松原喜代松」の解説

松原喜代松 まつばら-きよまつ

1907-1968 昭和時代の魚類分類学者。
明治40年2月10日生まれ。昭和17年母校農林省水産講習所の教授。22年京大教授。おおくの深海産魚類の新種発見,また「日本産魚類検索」を完成した。昭和43年12月12日死去。61歳。兵庫県出身。著作はほかに「魚類の形態と検索」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android