20世紀日本人名事典 「松崎鶴雄」の解説
松崎 鶴雄
マツザキ ツルオ
明治〜昭和期の中国文学者
- 生年
- 慶応3年12月8日(1868年)
- 没年
- 昭和24(1949)年3月16日
- 出生地
- 肥後国(熊本県)
- 別名
- 号=柔甫,柔父
- 学歴〔年〕
- 国民英学館卒
- 経歴
- 細川藩士・松崎伝助の子に生まれる。明治14年頃からドイツ協会学校、熊本洋学校に学び、24年イーストレークの英文館に入り英語・英文学を修める。のち竹添進一郎について経学・中国文学を学ぶ。33年前橋中学校、35年鹿児島師範学校の英語教師などを経て、41年「大阪朝日新聞」の通信員を兼ね、中国へ留学。長沙で葉徳輝・王先謙などから湖南学派の儒学を修め、大正9年大連の満鉄図書館司書となり柔父会と称し社員に中国文学を教えた。昭和6年係累の思想事件で辞職。のち、15年北京の華北交通公司総裁室嘱託などを務め、21年帰国した。著書に「詩経国風篇研究」「柔父随筆」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報