新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「松方 幸次郎」の解説
松方 幸次郎
マツカタ コウジロウ
- 肩書
- 衆院議員(日本進歩党),川崎造船所社長
- 生年月日
- 慶応1年12月1日(1866年)
- 出生地
- 薩摩国鹿児島(鹿児島県)
- 学歴
- 東京帝大〔明治17年〕中退 エール大学〔明治23年〕卒 ソルボンヌ大学卒
- 経歴
- 明治17年米国・エール大学に留学し23年帰国。24年第1次松方内閣組閣に伴い、父の首相秘書官となる。一時、新聞事業経営や官途についたが、実業界に入り、29年川崎造船所初代社長に就任。軍艦や潜水艦の建造を軸に同社の基盤を確立し、昭和3年経済恐慌のため退陣するまでその発展に努めた。そのほか神戸瓦斯、川崎汽船、国際汽船、九州土地、旭石油、日ソ石油各社長、重役を歴任した。一方、明治45年衆院に初当選、昭和11年から連続3期務め、政界でも活躍、国民使節として渡米し国際的に活動した。また第一次大戦のさいヨーロッパで絵画・彫刻・浮世絵を収集、これらは〈松方コレクション〉の名で知られる。
- 没年月日
- 昭和25年6月24日
- 家族
- 父=松方 正義(首相・公爵) 兄=松方 巌(銀行家) 弟=松方 三郎(義三郎)(登山家・ジャーナリスト)
出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報