松本一三(読み)マツモト カズミ

20世紀日本人名事典 「松本一三」の解説

松本 一三
マツモト カズミ

昭和期の日本共産党活動家 元・日本共産党中央委員。



生年
明治40(1907)年8月27日

没年
昭和63(1988)年6月16日

出生地
静岡県沼津市

学歴〔年〕
天理外国語学校(現・天理大学)ロシア語科〔昭和6年〕中退

経歴
昭和2年沼津日日新聞社で編集長を務め、この間文学愛好者の結集をはかる。3年退社し、日本プロレタリア作家同盟長野県オルグとして活動する。大学在学中に書いた戯曲天理教本部」が雑誌「改造」の当選作品となったが、天理教を批判したものだったため退学処分となる。8年共産党に入党し、共青、全協で活動するが、同年検挙され懲役4年に処せられた。戦時中は東京予防拘禁所に収容される。戦後は共産党の再建に尽力し、「アカハタ」編集局長、中央委員などで活躍するが、25年GHQにより公職を追放される。30年の6全協で中央委員に再選され、中央委員会事務室長などを歴任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松本一三」の解説

松本一三 まつもと-かずみ

1907-1988 昭和時代の社会運動家。
明治40年8月27日生まれ。昭和8年共産党入党。2度の検挙で,敗戦までのほとんどを獄中ですごす。戦後,機関紙赤旗」の初代編集局長,中央委員となる。昭和63年6月16日死去。80歳。静岡県出身。天理外国語学校(現天理大)中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android