20世紀日本人名事典 「松本健次郎」の解説
松本 健次郎
マツモト ケンジロウ
明治〜昭和期の実業家 明治鉱業社長。
- 生年
- 明治3年10月4日(1870年)
- 没年
- 昭和38(1963)年10月17日
- 出生地
- 福岡県福岡市
- 旧姓(旧名)
- 安川
- 学歴〔年〕
- ペンシルベニア大学中退
- 経歴
- 明治23年叔父松本潜の養子となり松本家を継ぐが、長兄は夭折し、実家の安川家は弟清三郎が継いだため、事実上安川松本家の家長格。26年石炭販売会社安川松本商店を創設し、実父、養父と共に貝島、麻生家と並ぶ“筑豊御三家”の一家・安川松本財閥の創業に尽力。また40年明治専門学校(現・九州工業大学)を創立し、のち校長となる。大正7年実父敬一郎引退を受けて同財閥の総帥に就任。昭和4年明治鉱業社長を清三郎に譲り、安川松本系統企業全体の経営に専念した。8年石炭鉱業連合会会長、16年石炭統制会初代会長などを歴任。18年には東条内閣顧問、20年勅選貴院議員となる。戦後は追放解除後、直ちに経団連の結成に尽力、のち日経連、経団連各顧問を務め、32年財界から引退した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報