松本新八郎(読み)まつもと しんぱちろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松本新八郎」の解説

松本新八郎 まつもと-しんぱちろう

1913-2005 昭和-平成時代の日本史学者。
大正2年11月24日生まれ。東京帝大史料編纂所(へんさんじょ)勤務ののち,松山経済専門学校(現・松山大)教授などをへて,昭和41年専修大教授。マルクス主義歴史学の立場から日本の封建制を研究,南北朝争乱が封建革命であることをとなえた。平成17年死去。92歳。愛媛県出身。東京帝大卒。著作に「中世社会の研究」「中世の社会と思想」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の松本新八郎の言及

【領主制】より

…また,領主制支配下の農民の歴史的性格に関しても,さまざまな批判がなされた。松本新八郎,安良城(あらき)盛昭らは領主に隷属する下人・所従などの農民は奴隷そのものであるとして,それが農奴に進化する発展的側面を否定した。この奴隷制が農奴制に転化する封建革命の時期は古代末期にはあらず,南北朝期(松本),または太閤検地の行われた豊臣政権の時期(安良城)とされることになった。…

※「松本新八郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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