…また,領主制支配下の農民の歴史的性格に関しても,さまざまな批判がなされた。松本新八郎,安良城(あらき)盛昭らは領主に隷属する下人・所従などの農民は奴隷そのものであるとして,それが農奴に進化する発展的側面を否定した。この奴隷制が農奴制に転化する封建革命の時期は古代末期にはあらず,南北朝期(松本),または太閤検地の行われた豊臣政権の時期(安良城)とされることになった。…
※「松本新八郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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