松部村(読み)まつべむら

日本歴史地名大系 「松部村」の解説

松部村
まつべむら

[現在地名]勝浦市松部

勝浦村の西、勝浦湾の西手に位置する。砂子之さごんな(砂ノ浦・砂子入浦とも)などがあり、船付ふなつけ地名がある。伊南房州通いなんぼうしゆうどおり往還が通り、西の鵜原うばら村方面へは磯伝いの道であった(観海漫録)。天正一九年(一五九一)と推定される二月三〇日の植村泰忠定書(覚翁寺文書)に「まつへ」とみえ、勝浦(根小屋)の市日には当地での売買が禁じられており、当時海付の郷村として交易が行われていたことが知られる(なおこの定書の年を慶長八年とする説もある)。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に村名がみえ、高五〇六石。正保国絵図では高五一〇石。領主変遷は勝浦村に同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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