板倉武(読み)いたくらたけし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「板倉武」の意味・わかりやすい解説

板倉武
いたくらたけし

[生]1888.9.15. 千葉
[没]1958.12.9. 東京
内科医で,日本の治療学の確立者。主著『治療学総論』で,「治療学 therapeuticsとは個体の維持並びに生命の発展を目的として,計量的刺激を人体に適用する方針と方法並びに根拠について研究する学問である」と述べている。 1923年文部省留学生として渡欧,イギリスのエディンバラ大学で治療学教室の存在と充実に驚き,アメリカに渡ってフランス医学の評価の高いことを知り,フランスに戻った。パリ大学で,治療学のテキストに『傷寒論』が利用されているのを見て,以後視野を漢方にまで広げ,日本医学のなかに治療学の基礎を築いた。ジギタリスを中心とする薬理の研究は有名。

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