精選版 日本国語大辞典 「板屋貝」の意味・読み・例文・類語
いたや‐がい ‥がひ【板屋貝】
〘名〙
① イタヤガイ科の二枚貝。北海道南部から九州、中国に分布し、水深一〇~六〇メートルの細砂底にすむ。形はホタテガイに似て、左殻は平らで赤褐色、右殻は深く湾曲し白色。殻長約一〇センチメートル。幅が広くて低い放射肋が八~一三条あり、板葺(ぶ)き屋根の桟(さん)に似ているのでこの名がある。貝柱は非常に美味で各種の料理に用いられ、殻は細工して杓子(しゃくし)などに使われる。しゃくし貝。《季・春》〔本草和名(918頃)〕
② 紋所の名。
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