日本歴史地名大系 「板谷村」の解説 板谷村いたやむら 山形県:米沢市板谷村[現在地名]米沢市板谷大沢(おおさわ)村の南東、吾妻(あづま)山系の分水嶺を越し、板谷峠より東に下った山間地に立地。前(まえ)川が北東流し、その河岸段丘上の板谷街道沿いにおもな集落がある。幕府に提出された郷帳では近世末まで山上(やまかみ)村に含まれていた。戦国時代には上長井のうち。天文二二年(一五五三)の晴宗公采地下賜録によると、中野常陸介が「板や」のうち雲門庵分中屋敷と山岸因幡守分の切田を与えられている。中屋敷(なかやしき)は当村の字名として残る。元禄一五年(一七〇二)の米沢領変地帳(市立米沢図書館蔵)では山上村の枝村として村名があげられ、元文四年(一七三九)の「山林台帳」によると七ヵ所の山林がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by