林鐘(読み)リンショウ

デジタル大辞泉 「林鐘」の意味・読み・例文・類語

りん‐しょう【林鐘】

中国音楽十二律の一。基音黄鐘こうしょうより七律高い音。日本の十二律の黄鐘おうしきにあたる。
陰暦6月の異称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「林鐘」の意味・読み・例文・類語

りん‐しょう【林鐘】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国音楽で、十二律の一つ。基音の黄鐘(こうしょう)からはじまって、八番目の音。日本の十二律の黄鐘(おうしき)に当たる。
    1. [初出の実例]「十二律之名出于周礼、所謂黄鐘、大呂、〈略〉林鐘、〈略〉応鐘、是也」(出典:楽家録(1690)三五)
    2. [その他の文献]〔礼記‐月令〕
  3. 陰暦六月の異称。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「方今避林鐘之炎暑。対殿庭之水石」(出典:本朝文粋(1060頃)八・避暑対水石詩序〈大江匡衡〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android