日本歴史地名大系 「栗源町」の解説 栗源町くりもとまち 千葉県:香取郡栗源町面積:二九・〇五平方キロ香取郡のほぼ中央部に位置し、東は小見川(おみがわ)町・山田(やまだ)町、西は大栄(たいえい)町、南は多古(たこ)町、北は佐原市に接する。九十九里海岸へ注ぐ栗山(くりやま)川の水源地にあたり、北部は栗山川水系と利根川水系の分水界でもある。町域は東西約九キロ・南北約六キロで、鳥が羽を広げたような形をしており、標高約二〇メートルから四二メートルの下総台地と、東西南北に支流を延ばして南流する栗山川沿いの低地とに分けられる。その多くは谷津田と台地上に展開する畑地および山林となっており、集落はおおむね台地の縁辺部に点在している。また鉄道の便はなく、すべてを道路交通に依存している。町の中心は岩部(いわべ)で、近年は水稲・落花生・甘薯のほかに苺・ぶどう・梨・西瓜などの生産も盛んになってきた。なお町花はサツキ、町鳥はホオジロ。「和名抄」にみえる匝瑳(そうさ)郡田部(たべ)郷が当町域に比定される。匝瑳郡はその後南北に分れて匝瑳南条(そうさなんじよう)庄・匝瑳北条(そうさほうじよう)庄として庄園化し、平安時代末期には匝瑳郡の西部一帯が千田(ちだ)庄として分立、当町域は同庄の北半を占めたと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by