匝瑳(読み)ソウサ

デジタル大辞泉 「匝瑳」の意味・読み・例文・類語

そうさ〔サフサ〕【匝瑳】

千葉県北東部にある市。稲・野菜栽培や植木生産が盛ん。平成18年(2006)1月八日市場市野栄町が合併して成立。人口4.0万(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「匝瑳」の意味・わかりやすい解説

匝瑳[市] (そうさ)

千葉県北東部の市。2006年1月八日市場(ようかいちば)市と野栄(のさか)町が合体して成立した。人口3万9814(2010)。

匝瑳市南部の旧町。旧匝瑳郡所属。人口1万0019(2005)。九十九里浜北部に位置する。内陸の岡集落,海岸の納屋集落,その中間の新田集落からなり,それぞれ砂丘上にある。かつては半農半漁であったが,沿岸漁業が衰退してからは農業が中心となった。畜産や花木,観葉植物の生産が行われる。県の農業試験場海岸砂地試験地(現,千葉県農林総合研究センター北総園芸研究所砂地野菜研究室)実験室が置かれ,トマト,キュウリの施設園芸も行われている。野手浜海岸には海水浴場が開かれ,近年は観光地引網が人気を呼んでいる。
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匝瑳市中北部の旧市。九十九里平野北部に位置する。1954年市制。人口3万2067(2005)。中心の八日市場は,銚子街道に沿った帯状の市街地をなし,地名は中世末期から8の日に定期市が開かれたことに由来する。明治期には郡役所や県の出先機関が置かれた。近世末から明治末までは,問屋制家内工業による八日市場木綿の産地で,おもに東北地方に移出したが,大正期に養蚕業が盛んになり,九十九里平野の砂丘地は桑園となった。第2次大戦後はサツマイモの産地となり,デンプン工場が乱立した。現在は植木と野菜の栽培が盛んである。市域の北部は〈干潟八万石〉という大干拓地で,かつては干害に悩まされてきたが,県営大利根用水の完成によって安定した。また砂丘の間の深い泥田はれんこんの産地である。日蓮宗の学僧が集まった飯高檀林徳川家康が1591年(天正19)に寺領30石を寄進したのに始まる。JR総武本線が通る。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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