栢野村(読み)かやのむら

日本歴史地名大系 「栢野村」の解説

栢野村
かやのむら

[現在地名]五色町鮎原栢野あいはらかやの

宇谷うだに村の南、小山田こやまだ村の南東にあり、せん山山麓の北西斜面に位置する。先山山麓から出た栢野川が西に流れ、小山田村境を経て広石ひろいし川に注ぐ。正保国絵図に村名がみえ、高二四七石余。天保郷帳では高三九二石余。反別戸数取調書では反別二四町六反余、高三九三石余、うち一〇七石余が蔵入地、二八八石余が蜂須賀隼人ら九名の給地。家数五三・人数二六八。元禄五年(一六九二)には北谷組(淡国通記)、宝暦一〇年(一七六〇)および近世後期には鮎原組に属した(宝暦一〇年「淡州津名三原両郡郷村御帳」佐野家文書など)


栢野村
かやのむら

[現在地名]山中町栢野町・我谷町わがたにまち

大聖寺だいしようじ川上流左岸にあり、川を隔てて東は菅谷すがたに村、西は刈安かりやす山に連なる山地。萱野とも書いた(旗山集)正保郷帳によると高一六四石、田方三町五反余・畑方八町六反余、物成高五〇石余。「江沼志稿」では高一三五石余、小物成も山役一八匁しかなく、わずかに煙草・こんにゃく玉・紺屋灰を産したようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android