栴檀・楝(読み)せんだん

大辞林 第三版の解説

せんだん【栴檀・楝】

センダン科の落葉高木。暖地に自生、また庭木・街路樹とする。枝先付近に大形の羽状複葉を互生。初夏、紫青色の小花を円錐状につけ、晩秋、黄色い楕円形の実がなる。材は建築・器具材とする。古名オウチ(楝)。 〔「栴檀の花」は [季] 夏、「栴檀の実」は [季] 秋〕
ビャクダンの別名。
「栴檀の板」の略。

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精選版 日本国語大辞典の解説

せん‐だ【栴檀・楝】

〘名〙 「せんだん(栴檀)」の変化した語。〔かた(1650)〕

せんだん【栴檀・楝】

〘名〙 (Candana の音訳)
① 植物「びゃくだん(白檀)①」の異名。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「清く涼しき林のせむだんのかげに」
※栄花(1028‐92頃)もとのしづく「薫り栴檀・沈水にしみかへり」
③ (楝) センダン科の落葉高木。四国・九州以西の暖地に自生するが、ふつう庭木・街路樹として栽植される。高さ七メートルに達し、樹皮は縦に裂ける。葉は二回または三回羽状複葉で長さ五〇~八〇センチメートル。各小葉は卵形または卵状楕円形で先がとがり、縁に鈍鋸歯がある。五~六月頃梢の葉腋に大型の複集散花序をつけ、淡紫色の小さな五弁花が群がって咲く。果実は長楕円形で五個の縦溝があり黄色に熟す。樹皮はジョウチュウの駆除薬に使い、果実をひび・あかぎれに用いる。材は建築・家具材になる。香木の栴檀とは別。漢名、楝。おうち。せんだ。あらのき。あみのき。〔訓蒙図彙(1666)〕
※保元(1220頃か)中「障子の板歟、栴檀、弦走歟、胸板の真中か」

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