spallation reaction
原子核反応の一種。最も高いエネルギー領域における標的核を破砕するほど強力な反応。陽子・α粒子のような荷電粒子を他の原子核に衝突させ核反応を起こさせるためには,クーロン斥力に打ち勝つに十分な運動エネルギー(数MeV以上)を与えねばならない。このような場合,まず(p, n)・(p, pn)・(p,α)など1~2個の粒子が放出される程度の反応が起こる。これに対して,50MeV程度以上の加速粒子を作用させた場合は,多数の核子を失った核破砕反応生成物を得る。最高30GeVくらいまでの荷電粒子は人工加速器によって得られ,核破砕反応の研究に利用され,また二次的な中性子・中間子も利用できる。天然には宇宙線や太陽起原の陽子などがあるが,前者はさらに広い領域の高エネルギー反応を発生させている。
執筆者:本田 雅徤
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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