根小屋城跡
ねごやじようあと
根小屋の集落の東方一帯に連なる山岳の最高部要害山頂にある。周囲に複数の階段状砦があり、所々に堀切や井戸跡がみられる。「新編会津風土記」に「本丸趾東西一町四十間計南北一町二十間堀切あり、長二十間広二間相伝て高尾肥後守某と云もの住せしと云」とある。城跡付近には左近・右近・八幡平・将監屋敷の地名がみられる。城主は初めは宇賀地氏という。宇賀地氏は正平七年(一三五二)正月日の宇都宮公綱着到状(宇都宮文書)に宇賀地十郎左衛門尉ほか一族の名がみえ、足利尊氏方として奮戦している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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