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根粒バクテリア こんりゅうバクテリアRhizobium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

根粒バクテリア
こんりゅうバクテリア
Rhizobium

真正細菌類の土壌生の1属。この属の細菌は数種知られているが,いずれもマメ科植物の根の内部に入って生活する。すなわち最初この細菌は根毛の膜を通り抜けて根毛細胞に入り,さらに根の皮層の細胞内に侵入する。それと同時にマメ科植物の根の組織は異常にふくれて,その部にいわゆる根粒を生じるようになる。根粒内で細菌はマメ科植物の同化生産した物質を摂取しつつ,ますます増殖し,ついにY字状,ト字状など異常の形になる。このような状態をバクテロイドという。この際根粒バクテリアは土壌中の空気の窒素を固定して蛋白質とする。そしてマメ科植物がさらに生育する段階でこのバクテリアの生成した蛋白質はマメ科植物の栄養分となる。なお根粒バクテリアの種は今日,エンドウにつく群 R. leguminosarum,ツメクサにつく群 R. trifolii,アズキにつく群 R. phaseoli,シナガワハギ属につく群 R. meliloti,ダイズにつく群 R. japonicum,ハウチワマメにつく群 R. lupiniなどがあげられている。根粒バクテリアは,一年生のマメ科植物のみならずニセアカシア,アカシア,フジなどの多年生の大型植物にも生じるが,カワラケツメイ属,ハナズオウ属,サイカチ属,ジャケツイバラ属,イナゴマメ属,ハマカズラ属などには根粒を生じないことも知られている。また,Rhizobium以外にハンノキ類につくアクチノミケス Actinomyces alniや,グミ類につくアクチノミケス A. elaeagniをはじめ,モクマオウ,ヤマモモ,ドクウツギ,クマヤナギなどの科の植物につく放線菌類が知られており,これらにも空中窒素固定の能力がある。

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デジタル大辞泉の解説

こんりゅう‐バクテリア〔コンリフ‐〕【根粒バクテリア】

根粒菌

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