日本歴史地名大系 「桂新免」の解説 桂新免かつらしんめん 京都市:西京区下桂村桂新免革島(かわしま)庄に北接した小荘園。初見は建武四年(一三三七)七月一六日の足利尊氏寄進状(広隆寺文書)である。鎌倉期は得宗領、室町期の領主は三条西家・西園寺家・太秦広隆寺(うずまさこうりゆうじ)(現右京区)塔頭桂宮(けいくう)院の三家。そのうち三条西家は、「実隆公記」によればほとんど下地進止権をもたず、収穫時に若干の年貢米を得るにすぎず、明応六年(一四九七)一〇月一一日条では兵粮米調達のため山城守護代香西元長が入部、五分一済を実施して年貢を八割に減少させている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by