桃青門弟独吟二十歌仙(読み)とうせいもんていどくぎんにじっかせん

改訂新版 世界大百科事典 「桃青門弟独吟二十歌仙」の意味・わかりやすい解説

桃青門弟独吟二十歌仙 (とうせいもんていどくぎんにじっかせん)

俳諧の連句集。桃青芭蕉)編。1680年(延宝8)刊。2冊。追加を含め,杉風(さんぷう),卜尺(ぼくせき),卜宅ぼくたく),嵐蘭(らんらん),嵐亭(嵐雪),螺舎(らしや)(其角きかく))等,初期蕉門の俳人21名の独吟歌仙を収める。2年前に宗匠となった桃青の俳壇的評価を背景に,やがて1680年代(天和・貞享期)の過渡期に向かう新風を世に問うた野心的作品。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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