桑ノ川村(読み)くわのかわむら

日本歴史地名大系 「桑ノ川村」の解説

桑ノ川村
くわのかわむら

[現在地名]本山町瓜生野うりうの

売生野うりうの村の北方汗見あせみ川に流れ込む桑ノ川流域にある山村。「土佐州郡志」には汗見川あせみかわ村内の一小村としてみえる。天正一七年(一五八九)の本山郷地検帳には「桑川名」とみえ、検地面積三反四八代二歩、田分はなく、畠分三六代、屋敷数三で三反一二代二歩。すべて名本分。天和三年(一六八三)一一月一五日付御留山改帳(「日本林制史調査史料」所収)によると、留山の龍王りゆうおう山があり、山守は「下山守百姓中所役相勤」とされている。


桑ノ川村
くわのかわむら

[現在地名]南国市桑ノ川

黒滝くろたき(穴内川上流)支流の桑ノ川沿いの山村であるが、近世の郷帳類では上倉あげくら村に含まれる。「土佐州郡志」は「桑野川村」として、「属廿枝郷外山、去高知東北四里、東限黒瀑、西限瀬戸淵、南限高平嶺、北限大改野中野川」と記す。

天正一六年(一五八八)の戸山分亀岩村西之内東之内地検帳によれば、近世の当村分は内題に「戸山西之内桑川谷地検帳」とあり、検地面積三町六反余、うち屋敷・畠一町二反余、切畑二町三反余で、大石六郎二郎の単独給地。屋敷数七、うち居屋敷五。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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