梅島昇(読み)うめじまのぼる

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「梅島昇」の意味・わかりやすい解説

梅島昇
うめじまのぼる

[生]1887.5. 東京
[没]1943.9.24. 東京
俳優。本名福島卯三郎。東京薬学専門学校中退。 1910年菊池武成の門に入り,新派俳優となる。 44年川上音二郎の門に入り,高田実,次いで水野好美門下になって梅島昇を名のる。その間,井上正夫一座,大阪成美団などを経て,29~41年松竹新派に参加。二枚目役者として伊井蓉峰の跡を継いだ。『不如帰』の川島武男,『金色夜叉』の貫一,『婦系図』の主税,『滝の白糸』の村越欣也などが当り役。松竹退社後,新派正劇を標榜して 42年9月に大劇で旗揚げをしたが2ヵ月で解散

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「梅島昇」の解説

梅島昇 うめじま-のぼる

1887-1943 明治-昭和時代前期の舞台俳優。
明治20年5月5日生まれ。川上音二郎,高田実に師事。水野好美(こうび)一座,大阪成美団などをへて,昭和4年新派大合同にくわわり,二枚目として活躍した。当たり役は「金色夜叉」の間(はざま)貫一,「不如帰(ほととぎす)」の川島武男など。昭和18年9月24日死去。57歳。東京出身。本名は福島卯三郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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