梅島昇(読み)ウメジマ ノボル

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「梅島昇」の解説

梅島 昇
ウメジマ ノボル


職業
俳優

本名
福島 卯三郎

生年月日
明治20年 5月5日

出生地
東京・日本橋

学歴
東京薬学専門学校中退

経歴
菊池武成の門に入り新派俳優となり、明治44年川上音二郎門下に移り帝国座の「浮れ胡弓」で初舞台。さらに高田実、西野薫一座から水野好美一座に入って梅島昇を名乗った。その後井上正夫一座、大阪成美団を転々、昭和4年松竹新派に参加、17年に脱退するまで新派古典の二枚目で活躍した。のち新派正劇を結成したが失敗した。当たり役は「婦系図」の早瀬主税、「不如帰」の川島武男、「金色夜叉」の間貫一など。

没年月日
昭和18年 9月24日 (1943年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「梅島昇」の解説

梅島 昇
ウメジマ ノボル

大正・昭和期の俳優



生年
明治20(1887)年5月5日

没年
昭和18(1943)年9月24日

出生地
東京・日本橋

本名
福島 卯三郎

学歴〔年〕
東京薬学専門学校中退

経歴
菊池武成の門に入り新派俳優となり、明治44年川上音二郎門下に移り帝国座の「浮れ胡弓」で初舞台。さらに高田実、西野薫一座から水野好美一座に入って梅島昇を名乗った。その後井上正夫一座、大阪成美団を転々、昭和4年松竹新派に参加、17年に脱退するまで新派古典の二枚目で活躍した。のち新派正劇を結成したが失敗した。当たり役は「婦系図」の早瀬主税、「不如帰」の川島武男、「金色夜叉」の間貫一など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「梅島昇」の意味・わかりやすい解説

梅島昇
うめじまのぼる

[生]1887.5. 東京
[没]1943.9.24. 東京
俳優。本名福島卯三郎。東京薬学専門学校中退。 1910年菊池武成の門に入り,新派俳優となる。 44年川上音二郎の門に入り,高田実,次いで水野好美の門下になって梅島昇を名のる。その間,井上正夫一座,大阪成美団などを経て,29~41年松竹新派に参加。二枚目役者として伊井蓉峰の跡を継いだ。『不如帰』の川島武男,『金色夜叉』の貫一,『婦系図』の主税,『滝の白糸』の村越欣也などが当り役。松竹退社後,新派正劇を標榜して 42年9月に大劇で旗揚げをしたが2ヵ月で解散

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「梅島昇」の解説

梅島昇 うめじま-のぼる

1887-1943 明治-昭和時代前期の舞台俳優。
明治20年5月5日生まれ。川上音二郎,高田実に師事。水野好美(こうび)一座,大阪成美団などをへて,昭和4年新派大合同にくわわり,二枚目として活躍した。当たり役は「金色夜叉」の間(はざま)貫一,「不如帰(ほととぎす)」の川島武男など。昭和18年9月24日死去。57歳。東京出身。本名は福島卯三郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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