デジタル大辞泉
「高田実」の意味・読み・例文・類語
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たかた‐みのる【高田実】
- 新派俳優。東京出身。川上音二郎一座で初舞台をふみ、のち大阪で喜多村緑郎らと成美団を組織、関西新派の頭目となる。日露戦争後、東京の本郷座で新派全盛時代を築き、「新派の団十郎」と称せられた。明治四~大正五年(一八七一‐一九一六)
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高田実 (たかたみのる)
生没年:1871-1916(明治4-大正5)
新派俳優。東京千住の生れ。初め鉄道会社に勤めていたが,辞職して1892年に初舞台をふみ,山口定雄一座から川上音二郎の一座に転じ,《日清戦争》の李鴻章(りこうしよう)役が出世役となる。96年大阪で喜多村緑郎らと成美団を結成,関西新派の頭目として活躍した。のち帰京して本郷座の座頭俳優となり,新派全盛のいわゆる本郷座時代を樹立した。《金色夜叉》の荒尾譲介,《己が罪》の作兵衛,《琵琶歌》の三蔵が当り役。内面的な役づくりに長じ〈新演劇の団十郎〉と呼ばれた。
執筆者:藤木 宏幸
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高田 実
タカタ ミノル
- 職業
- 新派俳優
- 生年月日
- 明治4年 3月19日
- 出生地
- 東京・千住
- 経歴
- 明治25年川上音二郎の一座に参加したのち、29年喜多村緑郎らと大阪で成美団を結成、道頓堀を中心に関西新派の旗頭として活躍。37年東京に戻り、本郷座の座頭として新派全盛時代を築いた。腹芸を主とした芸風で、新派の団十郎と称された。当り役に「金色夜叉」の荒尾譲介役、「不如帰」の片岡中将役などがある。
- 没年月日
- 昭和5年 9月24日 (1930年)
- 伝記
- 団菊以後 伊原 青々園 著(発行元 青蛙房 ’09発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報
高田 実
タカタ ミノル
明治期の新派俳優
- 生年
- 明治4年3月19日(1871年)
- 没年
- 昭和5(1930)年9月24日
- 出生地
- 東京・千住
- 経歴
- 明治25年川上音二郎の一座に参加したのち、29年喜多村緑郎らと大阪で成美団を結成、道頓堀を中心に関西新派の旗頭として活躍。37年東京に戻り、本郷座の座頭として新派全盛時代を築いた。腹芸を主とした芸風で、新派の団十郎と称された。当り役に「金色夜叉」の荒尾譲介役、「不如帰」の片岡中将役などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
高田実
たかたみのる
(1871―1916)
新派俳優。東京に生まれる。1891年(明治24)川上音二郎一座で初舞台を踏み、1894年浅草座の『日清(にっしん)戦争』で、川上の伊藤博文(ひろぶみ)に対し、李鴻章(りこうしょう)を演じて好評を博した。1896年9月、喜多村緑郎(ろくろう)らと「成美団(せいびだん)」を組織し、角(かど)座、朝日座で関西新派の頭目として活躍。1904年(明治37)東京に帰り、本郷座の座長として重厚な演技をもって、本郷座時代といわれる新派全盛期をつくった。当り役は『金色夜叉(こんじきやしゃ)』の荒尾譲介、『不如帰(ほととぎす)』の片岡中将、『己(おの)が罪』の作兵衛、『琵琶(びわ)歌』の三蔵など。
[菊池 明]
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高田実
没年:大正5.9.24(1916)
生年:明治4.3.19(1871.5.8)
明治大正期の新派俳優。東京生まれ。鉄道会社員から明治25(1892)年劇界に入った。川上音二郎一座の「日清戦争」(1894)で李鴻章に扮したのが出世役となる。29年大阪で成美団を結成,写実芸の開拓に尽力し,34年には評論「自然主義新演劇を唱ふ」を発表,関西新派の中心俳優として活躍した。のち帰京して本郷座の座頭俳優となり,新派劇全盛時代を招来した。当たり役に「金色夜叉」の荒尾譲介,「己が罪」の作兵衛,「琵琶歌」の三蔵など。内面的な演技表現が巧みで「新演劇の団十郎」と呼ばれた。<参考文献>柳永二郎「高田実研究」(『新派の六十年』)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
高田実
たかだみのる
[生]明治4(1871).3.19. 東京
[没]1916.9.24. 京都
新派俳優。 1891年川上音二郎一座で初舞台。 94年1月『意外』『又意外』『又々意外』で,また同年8月『日清戦争』の李鴻章で好評を得た。のち関西新派,東京本郷座などで活躍。「新派の団十郎」と称され,腹芸的な演技を得意とした。当り役は,『金色夜叉』の荒尾丈介,『不如帰 (ほととぎす) 』の片岡中将など。
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高田実 たかた-みのる
1871-1916 明治-大正時代の舞台俳優。
明治4年3月19日生まれ。川上音二郎一座で初舞台をふみ,「日清(にっしん)戦争」の李鴻章役で人気をえる。明治29年大阪で喜多村緑郎らと成美団を結成。のち帰京して本郷座座長となり,新派全盛期の本郷座時代をきずいた。新派の団十郎といわれる。大正5年9月24日死去。46歳。東京出身。
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高田 実 (たかた みのる)
生年月日:1871年3月19日
明治時代の新派劇俳優
1916年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報