梅本村(読み)うめもとむら

日本歴史地名大系 「梅本村」の解説

梅本村
うめもとむら

[現在地名]野上町梅本

梅本川上流東岸に位置し、生石おいしヶ峰北斜面の中腹を占める。川を挟んで新荘しんじよう村と相対するが、同村側に大師寺だいしじ屋敷跡という田があり、その傍らにもと梅の大木があって当村の名の起りとなったという(続風土記)。南北朝以降は高野山領小河柴目おがわしばめ庄に含まれ、応永三二年(一四二五)五月二六日の天野社一切経会段米納日記(又続宝簡集)に、小川庄内として「九升梅本」とある。近世も高野山領で、天保郷帳によると高二二三石余。「続風土記」は家数四六、人数一八五、神社として大神宮・生石明神社、小祠三(八幡宮二社ほか)寺院には光明山金剛院大師寺・観音寺・無量山西方さいほう寺・多門たもん寺などを記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android