20世紀日本人名事典 「棟田博」の解説
棟田 博
ムネタ ヒロシ
昭和期の小説家
- 生年
- 明治41(1908)年11月5日
- 没年
- 昭和63(1988)年4月30日
- 出生地
- 岡山県津山市
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学文学部国文科中退
- 主な受賞名〔年〕
- 野間文芸奨励賞(第2回)〔昭和17年〕「台児荘」
- 経歴
- 昭和12年応召され中国各地を転戦し、翌13年戦傷帰還。この間の経験を「分隊長の手記」としてまとめ、長谷川伸主宰の「大衆文芸」に連載、単行本としてもベストセラーとなった。17年「台児荘」で野間文芸奨励賞を受賞。戦後も戦争体験にもとづいた小説を発表し、37年「拝啓天皇陛下様」を刊行、以後「拝啓シリーズ」と称する連作を次々に発表。「棟田博兵隊小説文庫」(全7巻)がある。その一方で明治時代の鉄道開通に取材した「美作ノ国吉井川」などの作品もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報