棺を蓋いて事定まる(読み)カンヲオオイテコトサダマル

デジタル大辞泉 「棺を蓋いて事定まる」の意味・読み・例文・類語

かんおおいてことさだまる

《「晋書」劉毅伝から》人間真価は、死んでから決まる。人事は棺をおおうて定まる。蓋棺事定がいかんじてい

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故事成語を知る辞典 「棺を蓋いて事定まる」の解説

棺を蓋いて事定まる

ある人の評価は、その人が生きている間に公平に下すことは難しく、死んだ後にならないと定まらないということ。

[使用例] 文章不朽盛事だ何ぞという。覚束ない事である。棺を蓋うて名定まる何ぞともいう。その蓋棺の後の名がすこぶる怪しい[森鷗外長谷川辰之助|1909]

[由来] 中国で昔から言われていることば。たとえば、八世紀、唐王朝の時代の詩人の詩に、「じょうは棺を蓋いて事始めて定まる(一人前の男というものは、死んでからでないと評価が定まらないものだ)」とあります。

〔異形〕棺を蓋いて名定まる/棺を蓋いて知る。

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ことわざを知る辞典 「棺を蓋いて事定まる」の解説

棺を蓋いて事定まる

人間の真の評価は死後になって定まる。生きている間には公平な判断はできない。

[解説] 「晋書―劉毅伝」にあることばから。

英語〕Call no man happy till he dies.(死ぬ前に幸せな人などと言うな)

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