椎谷町
しいやまち
[現在地名]柏崎市椎谷
北国街道の宿駅、宮川と石地(現刈羽郡西山町)の間にある。標高約二〇メートルの丘陵が押迫った日本海沿いの村。二田(現西山町)の物部神社に伝わる「二田宮伝記」によると、「南嶺之谷間」から「椎木菓」を例年神饌として供したので椎谷の名があるとして、物部神社とのかかわりを物語る。「義経記」巻七に「直江の津より船に召して、米山を沖懸に三十三里のかりやはまかつき、しらさきを漕ぎ過ぎて、寺お泊に船を著け」とある「しらさき」は、当地より北の大崎(現西山町)付近までの地とする説がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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