楊増新(読み)ようぞうしん(英語表記)Yang Zeng-xin; Yang Tsêng-hsin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「楊増新」の意味・わかりやすい解説

楊増新
ようぞうしん
Yang Zeng-xin; Yang Tsêng-hsin

[生]咸豊9(1859)
[没]1928.7.7. ウルムチ
中国,清末,民国初期の政治家。雲南省蒙自の人。光緒 15 (1889) 年進士に合格。甘粛新疆の地方官吏をつとめたのち,1912年都督袁大化の逃亡により新疆政権を継承し,同年5月中華民国政府から新疆省長兼督軍として追認された。 28年まで 16年の在任期間中,貿易の統制と検閲により経済および財政の安定,治安維持に一応成功した。 17年のロシア革命では中立を保ち,20年5月ソ連と貿易協定を結んだ。 28年南京政府を支持し,同年7月正式に新疆省主席に就任したが,まもなく暗殺された。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「楊増新」の解説

楊増新(ようぞうしん)
Yang Zengxin

1867~1928

中国の政治家。新疆(しんきょう)省都督(在任1912~28)。雲南出身。新疆に到来後,辛亥(しんがい)革命の際に省政府の権力を掌握した。省都督として清朝時代と同様の体制もとに新疆を維持する一方,巧みな統治手腕を発揮した。28年に部下により暗殺。

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