楚原村(読み)そはらむら

日本歴史地名大系 「楚原村」の解説

楚原村
そはらむら

[現在地名]員弁町楚原

員弁川の支流明智あけち川の左岸御薗みその村の北に位置する。中世の伊勢神宮領として、「神鳳鈔」に「外宮曾原御厨上分廿丁、三石」がみえ、「外宮神領目録」「外宮神領給人引付」にも同じく「曾原御厨」がみえる。「神鳳鈔」(新校群書類従本)奥書の注記に従えば、当御厨は少なくとも建久四年(一一九三)には伊勢神宮領となっていたと推定しうる。貞応二年(一二二三)六月には、この曾原そはら御厨の地頭職が鎌倉幕府によって紀清経に安堵されているが(「田代文書」京都大学蔵影写本)、中世のこの曾原御厨についてはつまびらかにしがたい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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